膝を叩くと足が動く驚きの仕組み!潜む危険な病気と異常のサイン
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神経内科や整形外科、健康診断などの診察で用いられる三角形や円形のゴム製器具は「打腱器(だけんき)」と呼ばれます。医師がわざわざこのハンマーを使って膝を叩くのは、全身の神経回路に断線や混線が生じていないかを調べる「深部腱反射検査」を行うためです。
深部腱反射検査の最大の目的は、神経障害の「発生場所」を絞り込むことにあります。人間の神経系は、大脳や脊髄からなる「中枢神経(上位運動ニューロン)」と、脊髄から手足の筋肉へ伸びる「末梢神経(下位運動ニューロン)」に大別されます。
打腱器で一定の刺激を与えた際、足がどのように動くかを観察するだけで、神経伝達のどこにブレーキやアクセルの故障が起きているのかが分かります。高額なMRIやCT検査を行う前に、医師の手元だけで神経回路の健全性を瞬時にスクリーニングできる極めて重要な診察手法です。