ことりっぷが選ばれ続ける理由とは?他誌との決定打や評判を徹底解説

ことりっぷが選ばれ続ける理由とは?他誌との決定打や評判を徹底解説についての疑問解決ガイドをご紹介します。

昭文社が「ことりっぷ」を世に送り出した当時、旅行ガイド市場はA4変形判の大判フルカラー、大量の店舗写真と割引クーポンが敷き詰められた情報密集型が主流でした。その常識を根底から覆したのが、同社で働く女性社員たちの「自分たちが本当に持ち歩きたいガイドブックがない」という切実な現場の声です。

長年支持され続ける理由は、単なるデザインの可愛らしさだけではありません。読者が旅先で感じる認知負荷を極限まで下げる独自の編集哲学にあります。

第1に、「情報の引き算」です。一般的な旅行誌が1冊あたり数百〜千件規模のスポットを網羅するのに対し、ことりっぷは編集部が自らの足と感性で厳選した約150〜200カ所前後に絞り込みます。「どこに行くべきか」で迷わせず、ページをめくるだけで心地よい旅のイメージが自然と湧き上がる構成が徹底されています。

第2に、「携帯性と質感への執着」が挙げられます。女性の小さめのバッグにも収まるA5変型判を採用し、長時間の街歩きでも負担にならないよう重量を約200g台前半に抑制。表紙には手触りの良い特殊紙を用い、電車やカフェで開いても「いかにも観光客」という気まずさを感じさせないブックカバーのような佇まいを実現しました。

第3に、「等身大の目線」です。有名観光地を駆け足で回るスタンプラリー型の観光ではなく、「古い路地裏の小さな喫茶店」「地元作家が手がける器ギャラリー」など、その土地の空気感を肌で味わう旅を提案。週末の限られた時間で心身をリフレッシュしたい層のインサイトを的確に捉えています。

井上 凛

井上 凛

シニアコンテンツプロデューサー

心身ともに健康で持続可能なライフスタイルをテーマに、最新のウェルネストレンドを発信中。

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