八ヶ岳の中村キース・ヘリング美術館!設立秘話から評判まで徹底解剖

八ヶ岳の中村キース・ヘリング美術館!設立秘話から評判まで徹底解剖の概要と注目ポイントを一挙に解説しました。

中村キース・ヘリング美術館の体験を唯一無二にしている最大の要因が、世界的建築家・北川原温(きたがわら あつし)が手掛けた建築設計です。本建築は、第21回村野藤吾賞や日本芸術院賞などを受賞しており、建築そのものがヘリングの生涯を追体験する巨大なインスタレーションとして機能しています。

館内は「混沌(カオス)」「闇」「希望」というテーマごとに巧みな空間演出が施されています。足を踏み入れると、傾斜した床やねじれた壁面、自然光を極限まで遮断した不穏な空間が現れます。ここはヘリングが生きた1980年代ニューヨークの裏社会、冷戦の脅威、そしてHIV/AIDSの猛威に怯える社会の「闇」を象徴しています。

そこからスロープを辿り、一転して八ヶ岳の明るい光が差し込む「希望の展示室」へと抜ける動線設計は見事というほかありません。代表作である「ラディアント・ベイビー(光り輝く赤ん坊)」や「スリー・ウィズダム・モンキーズ」、大型彫刻などが、計算され尽くした空間の中で生命の尊さを訴えかけてきます。来館者は歩行を進めるにつれて、無意識のうちに作家の内面世界を身体全体で追体験することになります。

佐藤 大輔

佐藤 大輔

シニアコンテンツプロデューサー

最新のテクノロジーと生活デザインの融合をテーマに、国内外の最新トピックを発信しています。

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