赤ちゃんが授乳でむせるのは姿勢のせい?苦しい咳を防ぐ飲ませ方を徹底解説
赤ちゃんが授乳でむせるのは姿勢のせい?苦しい咳を防ぐ飲ませ方を徹底解説の基礎知識と応用に迫る! 専門的な視点で紐解きます。
赤ちゃんがむせた際、焦りのあまり間違った対処をしてしまい、かえって状態を悪化させてしまうケースが少なくありません。医療現場のエビデンスに基づき、一般的な誤解の是正と正しいレスキュー手順を整理します。
誤解1:むせたらすぐに背中を強くバンバン叩くべき?
激しく咳き込んでいる最中に背中を強く叩きすぎると、気道に入りかけた母乳が肺の深部へとさらに落ち込んでしまう恐れがあります。赤ちゃんが自力で「ゴホッ、ゴホッ」と咳をしている間は、自力で異物を排出しようとしている状態です。背中を強く叩くのではなく、上体を少し起こし、前傾姿勢にして背中を下から上へ優しくさする程度に留めるのが鉄則です。
誤解2:むせて鼻から母乳が出たら誤嚥性肺炎になる?
鼻から母乳が出ることと、肺深部への重篤な誤嚥はイコールではありません。鼻腔に入った母乳はくしゃみや鼻水とともに体外へ排出されます。ただし、授乳後にゼロゼロという湿性の呼吸音が何日も続いたり、38度以上の発熱を伴う場合は、小児科医の診察を受ける必要があります。
むせた直後の緊急対応3ステップ
- ステップ1:直ちに授乳を中断する
乳頭を赤ちゃんの口から静かに外し、母乳の追加流入をストップします。 - ステップ2:上体を起こしてわずかに前傾させる
縦抱きの状態にして赤ちゃんの頭を支え、口腔内に残った母乳が自然に口外へ流れ出るように誘導します。 - ステップ3:呼吸と皮膚色(口唇)の観察
赤ちゃんが息を吸い込み、しっかりと泣き声を上げたら気道は開通しています。唇や顔色がピンク色に戻るまで静かに様子を見守ります。
万が一、「咳が完全に止まり声が出ない」「唇や爪が紫色に変色している(チアノーゼ)」「ぐったりして意識が朦朧としている」といった兆候が見られる場合は、気道閉塞の危険性があります。速やかに背部叩打法(手のひらの基部で肩甲骨の間を力強く叩く)を行いながら、躊躇なく119番通報を行ってください。