千玄室の現在と100歳超の軌跡|特攻隊の記憶と健康長寿の秘訣

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復員後、千玄室氏は1964年に裏千家15代家元を継承し、「鵬雲斎(ほううんさい)千宗室」を襲名しました。伝統を重んじる茶道界にあって、その活動範囲は既存の枠組みを大きく飛び越えるものでした。

まだ海外渡航が自由化されて間もない時代から世界各地へ赴き、国連本部での献茶式をはじめ、歴代米大統領、中国の指導者、ローマ教皇など要人たちと茶道を通じた民間外交を展開。茶道を単なる日本の伝統芸能から、世界共通の「平和の哲学」へと昇華させました。

2002年12月、長男である千宗之氏へ家元を譲り、自身は「玄室」と改名して大宗匠となりました。家元を継いだ16代「坐忘斎(ざぼうさい)千宗室」氏は、父が切り拓いた国際的ネットワークと茶の湯の精神を受け継ぎ、現代社会に即した裏千家の新たな伝統を築き上げています。父から子への見事な継承劇は、伝統芸能の歴史においても模範的な世代交代として高く評価されています。

阿部 裕樹

阿部 裕樹

エンタメ専門ジャーナリスト

マネー知識やキャリア形成に役立つノウハウを、初心者にも分かりやすく解説するのが得意です。

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