「併せて」の意味と使い方完全版|目上へのマナーや「合わせて」との違い
「併せて」の意味と使い方完全版|目上へのマナーや「合わせて」との違いの詳細解説をご紹介します。最新トレンドが詰まっています。
詳細を見る表記・語句中核となる意味・用法代表的な使用例公用文・実務での標準基準併せて同時に行う・別の事柄を付加する資料を送付します。併せてご検討ください。一般ビジネスメールで主流。視認性に優れる。合わせて合算する・一致させる・調和させる3日分の売上を合わせて集計する/息を合わせる合計計算やタイミングの同期など「合致」に限定。兼ねてひとつの行為で2つの目的・役割を果たす新製品の発表を兼ねて内覧会を実施する1石2鳥の文脈で使用。「予て(以前から)」と混同注意。あわせて(平仮名)接続詞的な副詞用法(公用文基準)本方針を策定した。あわせて実施要領を定める。文化庁指針・公的文書・マスコミ表記での推奨形式。
実務で最も混同されやすいのが、「併せて」「合わせて」「兼ねて」の3つの使い分けです。文字の印象だけでなんとなく選んでしまうと、文書全体の信頼性を損なう要因になりかねません。
まず、合わせてと併せての違いを整理すると、基準は非常に明確です。「合わせて」は「合致させる」「全体をひとつに合算する」という意味で用いられます。例えば「力を合わせてプロジェクトを進める」「合計して合わせて10万円になる」「スケジュールを合わせる」といった場面では「合」を用います。対して、前述の通り「2つの用件を並行して添える」場合には「併せて」を用います。
さらに、兼ねてと併せての違いにも注意が必要です。「兼ねて」は「ひとつの主体や行為が、2つ以上の役割や目的を同時に果たす」状況を指します。「祝賀会を兼ねて懇親会を開催する」「代表取締役が営業部長を兼ねる」といった用例が代表的です。「AとBを別々に並べて行う(併せて)」のか、「ひとつの行為でAとBの両方の目的を果たす(兼ねて)」のかという点に構造的な相違があります。
また、あわせて平仮名表記ルールについても知っておく必要があります。文化庁が取りまとめた公用文作成の考え方や、新聞・出版業界の用字用語の手引きにおいては、接続詞的に用いる「あわせて」は原則として平仮名で表記することが標準とされています。公的な報告書や契約関連文書では平仮名表記が一般的である一方、一般的なビジネスメールにおいては視認性を高める目的で漢字の「併せて」が広く定着しているのが実情です。