山上徹也の母親は現在どこで何を?1億円献金と法廷証言の全真相
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山上家の崩壊劇は、単なる「悪質なカルト宗教による霊感商法詐欺」という一側面だけで片付けることはできません。家族社会学および臨床心理学の観点から分析すると、そこには「機能不全家族における心理的バウンダリー(境界線)の完全喪失」という深刻な病理が横たわっています。
母親は、家族を襲った「夫の自死」や「長男の小児がん」という過酷な運命に対し、自分自身の内面で向き合う自我の強さを持てていませんでした。その結果、教団が提示する「先祖の因縁を解脱すれば家族全員が救われる」という独善的な物語に自己を明け渡し、実態としては子どもたちの生存権を奪いながら、「私は家族を救うために尊い犠牲を払っている」という強烈な自己正当化(認知の歪み)に陥ったのです。
ここから私たちが引き出すべき最大の教訓は、「宗教二世の孤立を家庭内の問題として放置してはならない」という点です。親が信仰に熱中し、財産を浪費しているとき、子どもが児童相談所や学校、あるいは親族へSOSを出しても、かつての日本社会は「信教の自由」「家庭内の民事不介入」という壁に阻まれ、介入の手をこまねいてきました。健全な親子関係を保つためには、どんな宗教的動機であれ、子どもの生存基盤(衣食住、教育機会)を侵害した時点で明確な児童虐待・ネグレクトとして公権力が介入できる法制度の徹底運用が不可欠です。