メジャー年間162試合の衝撃!なぜ減らない?超過密日程の真相とNpbとの違い

メジャー年間162試合の衝撃!なぜ減らない?超過密日程の真相とNpbとの違いとはどのようなものなのか? 主要なファクトを丁寧に紐解いて紹介します。

日本のプロ野球ファンが大リーグの試合日程を見て最も驚くのが、休養日の少なさと移動の異常さだ。プロ野球143試合と大リーグの比較を行うと、数字上の19試合という差以上に、選手にかかる身体的負荷の質がまったく異なることが浮き彫りになる。

日本プロ野球では原則として「毎週月曜日」が移動日兼休養日として確保されており、6連戦を戦ったあとに1日リセットするリズムが確立されている。対してメジャーリーグでは、平然と「13連戦」や「17連戦」が組まれる。雨天中止が発生すれば、移動日に無理やり試合が組み込まれたり、同一カードで1日2試合をこなすMLBダブルヘッダーの特別ルールが発動する。なお、コロナ禍の短縮シーズンや過密日程対策として一時導入された「ダブルヘッダー7イニング制」は選手・ファン双方からの反発もあり撤廃され、現在は通常通り9イニング制で行われている。

比較項目MLB(メジャーリーグ)NPB(日本プロ野球)編集部の見解・過酷度の差レギュラーシーズン試合数年間162試合(約180日間)年間143試合(約180日間)MLBは19試合多く、実質的な休養日は月2〜3日程度と極少。先発投手の登板間隔中4日(5人ローテーション)が基本中6日(6人ローテーション)が基本中4日では完全な筋疲労回復が難しく、投球数制限(100球前後)が必須。年間総移動距離約40,000〜75,000km(球団により差あり)約15,000〜25,000km程度MLBは地球1.5〜2周分に匹敵。北米4つの時差ボケが日常的に発生。移動手段とスケジュール専用チャーター機で深夜・未明に移動新幹線・定期航空便(主に日中移動)試合終了直後の深夜フライトが多く、睡眠サイクルの乱れが深刻。アクティブロースター枠26人(9月以降28人/投手上限13人)31人登録・26人ベンチ入りMLBはベンチ入り枠が極めて狭く、1人の離脱が即座に戦力破綻を招く。

とりわけ決定的なのが、メジャーリーグ先発投手の中4日登板間隔だ。NPBであれば登板翌日から数日間かけて入念なリカバリーと調整登板を行えるが、中4日では「登板→軽めの運動・治療→ブルペン調整→前日軽めの調整→即登板」という狂気のサイクルを強いられる。近年、日本人投手がメジャー移籍後に肘や肩の故障に直面しやすい要因として、この登板間隔の短縮と過酷なマウンド環境が繰り返し指摘されている。

中川 明日香

中川 明日香

ビジネス戦略アナリスト

エンタメ・カルチャー業界の深掘り取材を得意とし、現場のリアルな声をお伝えします。

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