朝日新聞の誤報はなぜ起きたのか?吉田調書と慰安婦報道の真相
朝日新聞の誤報はなぜ起きたのか?吉田調書と慰安婦報道の真相の基礎知識と応用に迫る! わかりやすい言葉で紐解きます。
ネット空間では時に極端な言説が飛び交い、「朝日新聞の記事はすべてフェイクニュースである」といった過度な単純化が見受けられます。しかし、ジャーナリズムの現場を冷静に見渡せば、そうした二項対立的な見方にも盲点が存在します。
例えば、政治とカネをめぐるスクープ(リクルート事件や近年の一連の裏金問題など)や、企業の不正・公害被害を暴き出してきた調査報道において、同社が果たしてきた社会的役割の大きさは否定できません。問題は「報道そのものの全否定」ではなく、「政治信条や独善的な世界観が絡む分野において、いかにファクトチェックの網が破綻しやすいか」を正確に見分けることにあります。
2014年の大打撃以降、同社はパブリックエディター制度の刷新や記事審査組織の再編を行い、デジタル版でのファクトチェック体制の強化を打ち出してきました。しかし、一度失われた信頼を回復するのは容易ではなく、SNS時代において記者の個人的発信が炎上を招く事例は今なお後を絶ちません。「社内の自浄作用が本当に機能しているのか」を監視し続ける読者側の厳しい選別眼こそが、メディアの暴走を食い止める唯一の抑止力となります。