花桃の見頃と桜・梅との違いは?実の毒性の真相から名所・育て方まで解説
花桃の見頃と桜・梅との違いは?実の毒性の真相から名所・育て方まで解説の具体的な内容に迫る! 専門的な視点でまとめました。
初夏を過ぎると、街路樹や公園の花桃に直径3〜5cmほどの小さな実がたわわに実ります。果実の見た目がスーパーで並ぶ食用桃のミニチュア版であることから、「この実は食べられるのか」「ジャムや果実酒にできるのではないか」という疑問がネット掲示板やSNSで頻繁に交わされます。
結論から述べると、花桃の実を生食することは避けるべきであり、特に未熟な実には毒性が存在します。厚生労働省や農業試験場の植物毒性データによると、バラ科植物の未熟な種子や果肉には「アミグダリン(Amygdalin)」という青酸配糖体が含まれています。
体内の酵素によってアミグダリンが分解されると、有毒なシアン化水素(青酸)を発生させ、頭痛、めまい、嘔吐、重篤な場合は呼吸困難などの青酸中毒を引き起こす危険性があります。完熟すればアミグダリンの濃度は大幅に低下しますが、花桃は「花を美しく咲かせること」に特化して品種改良された園芸種です。果実は果肉が極めて薄く、繊維質で硬く、強い渋みと酸味があるため、味覚の観点からも食用には全く適していません。