鹿児島の地震はやばい?トカラ群発と南海トラフの真相をデータ検証
鹿児島の地震はやばい?トカラ群発と南海トラフの真相をデータ検証について重要なポイントを解説いたします。詳細な分析をチェックしてください。
鹿児島県における「真に警戒すべき地震被害」を理解するには、過去に県内を襲った歴史的地震の記録を客観的に検証する必要があります。「鹿児島県地震被害想定調査報告書」や過去の災害記録を紐解くと、甚大な被害をもたらしたのは遠方の群発地震ではなく、直下の活断層と日向灘沖の断層破壊でした。
代表的な事例として記憶に新しいのが、1997年(平成9年)の鹿児島県北西部地震です。3月26日にM6.6(最大震度6弱)、同年5月13日にはM6.4(最大震度6弱)が連続して発生しました。出水市や薩摩川内市(旧川内市)、旧鶴田町などを中心に、道路の亀裂、斜面の大規模な地滑り、家屋全半壊1,500棟以上、負傷者150名超を記録しました。この地震を引き起こしたのは、地表に明確な段差が現れていなかった未確認の潜在活断層(ブラインド断層)でした。
さらに、東側の海域に目を向けると、日向灘を震源地とするM7クラスの地震が約20〜30年周期で繰り返されており、鹿児島県側の大隅半島や志布志市、鹿屋市などでも強い揺れと津波が観測されています。宮崎県沖から鹿児島県東方沖にかけての海底は、南海トラフ巨大地震の想定震源域の西端と連続しており、強い揺れはもちろんのこと、リアス式海岸や湾内に押し寄せる津波の波高増幅が致命的な被害をもたらす構造になっています。