ハライチM-1全記録|ラストイヤー敗者復活の真相と王座逃した真因
今注目を集めている ハライチM-1全記録|ラストイヤー敗者復活の真相と王座逃した真因について、主要な情報を分かりやすく掲載しています。
ハライチの漫才史において、今なお最大のドラマとして語り継がれているのが、2021年12月19日のラストイヤーです。準決勝でまさかの敗退を喫した彼らは、冬の寒風が吹き荒れる六本木ヒルズアリーナの敗者復活戦の舞台に立っていました。
当時、すでにレギュラー番組を多数抱え、テレビ界のトップスターとなっていた2人が、泥だらけになって野外の寒空で叫ぶ姿に視聴者は息を呑みました。披露したのは、従来のノリボケ漫才の型を粉砕した「朝ごはん」のネタです。
朝食を巡り、岩井が理不尽かつ執拗に澤部の価値観へ噛みつき、澤部が「うるせぇよ!」「食わせろよ!」と絶叫しながら翻弄される生々しい掛け合いでした。型にはまった綺麗さではなく、人間の業や狂気をそのままぶつける漫才に、ネット上では「ハライチが覚醒した」「もはや漫才の域を超えた演劇的カタルシス」と熱狂が巻き起こります。
結果、視聴者投票で39万1489票という圧倒的な支持を集めて見事に1位通過を果たしました。出番順が決定し、テレビ朝日の本スタジオへタクシーで駆けつけた2人の鬼気迫る表情は、賞レースの枠を超えたドキュメンタリーそのものでした。
TBSラジオ『ハライチのターン!』でのちの回顧録として明かされたところによると、岩井は「綺麗にまとまった漫才で負けるくらいなら、自分たちが今本当に面白いと思う生身の漫才をやって散るつもりだった」と心情を吐露しています。澤部もまた、その岩井の覚悟を真っ向から受け止め、舞台上で完全にシンクロしていたのです。