愛猫のお腹の張りは肥満か病気か?猫の腹水見分け方と危険なサイン

愛猫のお腹の張りは肥満か病気か?猫の腹水見分け方と危険なサインに関する基本知識を徹底的にまとめました。要点を確実におさえることができます。

なぜ猫の腹腔内に水が溜まってしまうのでしょうか。獣医学において、猫のお腹が張る理由は、血管内の水分を留める浸透圧の低下、血管透過性の亢進(炎症)、静脈圧の上昇(循環不全)という3大メカニズムに大別されます。

とりわけ1歳未満の子猫から若齢の猫において急増し、致死率が極めて高いのが猫伝染性腹膜炎(FIP)のウェットタイプです。体内に常在する無害な猫腸コロナウイルスが突然変異を起こし、全身の微小血管に激しい血管炎を引き起こします。その結果、黄色く粘り気のある特徴的な滲出液が腹腔内に大量に漏れ出し、短期間でお腹が膨張します。

一方、中高齢(7歳以上)のシニア猫において頻発するのが、猫の腹水と心不全・肝不全の連鎖です。肥大型心筋症(HCM)などに起因するうっ血性心不全では、血液が心臓に戻りにくくなり、静脈圧が異常に上昇して血漿成分が血管外へ押し出されます。また、肝硬変や重度肝機能障害に陥ると、血液の浸透圧を保つ主要タンパク質であるアルブミンが合成できなくなり、血管から水分が漏れ出して腹水となります。そのほか、腹腔内の悪性リンパ腫や血管肉腫といった悪性腫瘍が腹膜に播種(はしゅ)することでも大量の腹水が発生します。

渡辺 美咲

渡辺 美咲

ガジェット&アプライアンスライター

心身ともに健康で持続可能なライフスタイルをテーマに、最新のウェルネストレンドを発信中。

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