月日は百代の過客にしての真意とは?おくのほそ道冒頭と旅立ちの真相

月日は百代の過客にしての真意とは?おくのほそ道冒頭と旅立ちの真相とはどんな影響があるのか? 主要なファクトを丁寧に紐解いて紹介します。

中学生や高校生の定期試験、大学入学共通テストや国公立・私立二次試験の古典において、冒頭文は文法・読解の双方で極めて高い出題頻度を誇ります。得点に直結する重要な文法ポイントを品詞分解の形で整理します。

【重要箇所の品詞分解と文法解説】

①「月日は百代の過客にして」
・月日(名詞)+は(係助詞)+百代(名詞)+の(格助詞)+過客(名詞)+に(断定の助動詞「なり」の連用形)+し(サ行変格活用動詞「す」の連用形)+て(接続助詞)
※「にして」は、断定の助動詞「なり」の連用形「に」+動詞「す」の連用形「し」+接続助詞「て」の組み合わせ。「〜であって」と訳します。

②「行きかふ年もまた旅人なり」
・行きかふ(ハ行四段活用動詞「行き交ふ」連体形)+年(名詞)+も(係助詞)+また(副詞)+旅人(名詞)+なり(断定の助動詞「なり」の終止形)
※「なり」の識別問題は試験の定番です。直前が名詞(体言)であるため、伝聞・推定ではなく「断定」です。

③「漂泊の思ひやまはず」
・漂泊(名詞)+の(格助詞)+思ひ(名詞)+やま(マ行四段活用動詞「止む」未然形)+ず(打消の助動詞「ず」の終止形)
※「やまず」は「止まらない、抑えられない」という意味の重要語句です。

④「白河の関越えんと」
・白河の関(固有名詞)+越え(ヤ行下二段活用動詞「越ゆ」未然形)+ん(意志の助動詞「む」の終止形)+と(格助詞)
※「む(ん)」の意味は文脈判断が問われます。一人称(自分)の行為であるため「意志(〜しようと)」と訳出します。

⑤「そぞろ神の物につきて心を狂はせ」
・そぞろ神(名詞=人をそわそわさせて落ち着かなくさせる神)+の(格助詞=主格)+物(名詞)+に(格助詞)+つき(カ行四段動詞「憑く」連用形)+て(接続助詞)+心(名詞)+を(格助詞)+狂はせ(サ行下二段活用動詞「狂はす」未然形+使役の助動詞「す」連用形、あるいは他動詞「狂はす」連用形)

【テスト頻出の記述設問と解答のコツ】
・設問:「予もいづれの年よりか」の「予」とは誰のことか?
 → 解答例:松尾芭蕉(作者)
・設問:「取れるもの手につかず」となった直接の心理的理由は何か?
 → 解答例:そぞろ神や道祖神に心を惑わされ、未知の旅路への憧れが抑えきれなくなったから。
・設問:芭蕉が旅の指標として真っ先に心に思い浮かべた歌枕(名所)はどこか?
 → 解答例:松島(宮城県)

佐々木 一輝

佐々木 一輝

ビジネス戦略アナリスト

Webメディアでの編集・執筆歴10年。読者の好奇心を刺激するストーリー作りを心がけています。

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