エネルギー管理士の難易度を解剖!合格率30%の罠と電験三種との差

エネルギー管理士の難易度を解剖!合格率30%の罠と電験三種との差の全体像を分かりやすくまとめてご紹介します。

試験を主催する一般財団法人省エネルギーセンターが公表しているデータによると、エネルギー管理士(国家試験)の合格率は例年およそ30%〜35%前後で推移しています。士業資格や難関技術資格として知られる電験三種(第三種電気主任技術者)の合格率が10%〜15%程度であることを考えると、「3人に1人が受かるなら、そこまで難しくないのでは?」と錯覚しがちです。しかし、ここに最初の落とし穴が潜んでいます。

取材した大手プラントエンジニアリング企業の採用担当者は次のように実態を語ります。「エネルギー管理士を受験する層は、記念受験の多い初級資格とは根本的に違います。すでに電験三種を取得している電気技術者、理系出身の機械・化学プラント技術者、ビルマネジメントで実務を積んだベテランが会社の看板や昇進を背負って本気で受けに来ます。ハイレベルな母集団が数か月間徹底的に準備して戦った結果としての『30%』なのです」。

さらに見逃せないのが、エネルギー管理士の科目合格制度(課目合格制度)の存在です。試験は全4課目で構成され、一度合格した課目は3年間有効となります。つまり、公表されている最終合格者の大半は「2年目や3年目に残りの1〜2課目をクリアした受験者」であり、4課目すべてを1回の一発勝負で揃えて合格する割合は実質10%〜15%台にまで落ち込みます。数字の表面だけを見て丸腰で挑めば、容赦なく返り討ちに遭うのがこの試験の真実です。

山崎 陸

山崎 陸

ガジェット&アプライアンスライター

最新のテクノロジーと生活デザインの融合をテーマに、国内外の最新トピックを発信しています。

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