伸びすぎた松の剪定でバッサリは枯れる?小さく仕立て直すプロの極意

伸びすぎた松の剪定でバッサリは枯れる?小さく仕立て直すプロの極意についての疑問解決ガイドをお届けします。

松の手入れを難解に感じさせる要因の一つに、時期と目的が異なる2種類の剪定作業が存在することが挙げられます。年間管理を体系化した松の剪定時期と手順まとめとして、まず理解すべきはみどり摘みともみ上げの違いです。

「みどり摘み」は、春先の5月中旬から6月下旬にかけて行われます。春に新梢(みどり)と呼ばれる細長いロウソクのような新芽が勢いよく立ち上がった際、強い芽を元から折るか指先で2分の1から3分の1程度に摘み取ります。目的は養分の分散と枝先の伸びすぎ防止です。ハサミを使うと針葉の先端が茶色く枯れ込んでしまうため、指でひねるように折り取るのが職人の鉄則です。

一方の「もみ上げ(透かし剪定)」は、樹液の流動が落ち着く11月から翌年1月の冬季に実施されます。前年以前の古い黄色い葉を手でむしり取り、当年伸びた新しい葉も混み合っている部分を数本単位で間引いていきます。枝先を「ミツバ(3股)」から「二股」に整理して風通しと採光を確保することで、枝の内側にまで光を行き渡らせ、病害虫を防ぐ効果を発揮します。

さらに、樹種によってもアプローチは明確に異なります。黒松と赤松の剪定方法における最大の違いは、萌芽力と樹形の美意識にあります。雄松とも呼ばれる黒松は芽吹きが極めて強く樹勢が剛直なため、みどり摘みだけでなく初夏の「短葉法(二番芽を出させて葉の長さを揃える芽切り)」を併用し、もみ上げもしっかり葉数を減らして力強い枝ぶりを作ります。対して雌松と呼ばれる赤松は、幹が赤褐色で枝葉が柔らかく繊細です。芽吹く力が黒松より弱いため、過度な葉むしりを避け、適度に葉を残しながら優美な曲線美を維持する透かし剪定が求められます。

松本 悠斗

松本 悠斗

サステナビリティ研究家

マネー知識やキャリア形成に役立つノウハウを、初心者にも分かりやすく解説するのが得意です。

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