「やればできる」は危険?心理学が暴く逆効果の罠と能力を引き出す声かけ
「やればできる」は危険?心理学が暴く逆効果の罠と能力を引き出す声かけについて分かりやすく解説いたします。詳細な分析をご確認ください。
教育心理学の権威であるスタンフォード大学のキャロル・ドゥエック名誉教授の研究は、言葉かけが人の成長に与える影響を科学的に実証しました。ドゥエック氏は人間の思考様式を、能力は生まれつき決まっていると捉える「固定マインドセット(Fixed Mindset)」と、経験と努力で能力は伸ばせると信じる「成長マインドセット(Growth Mindset)」の2つに分類しています。
単に「あなたはやればできる」と資質を抽象的に褒められた子どもは、固定マインドセットに傾きやすく、失敗した際に「自分には能力がない」と挫折しやすい傾向が確認されています。一方で、試行錯誤の過程や工夫したやり方(プロセス)を認められた子どもは成長マインドセットを育み、困難な課題にも粘り強く立ち向かう姿勢を見せます。
また、心理学者アルバート・バンデューラ氏が提唱した自己効力感(Self-efficacy)、すなわち「自分には特定の課題をやり遂げる力がある」という確信を高める上でも、根拠のない精神論は長続きしません。小さな成功体験の積み重ねと具体的な手応えこそが、内発的なモチベーション向上を促す強固な土台となります。