『もののけ姫』美輪明宏の怪演!モロの君起用理由と「黙れ小僧」の裏側

『もののけ姫』美輪明宏の怪演!モロの君起用理由と「黙れ小僧」の裏側の詳細解説をご紹介します。専門的な知識が詰まっています。

詳細を見る

『もののけ姫』の企画段階において、宮崎駿監督が最も頭を悩ませた配役の一つが山犬の神「モロの君」でした。モロの君は単なる凶暴な獣ではなく、人語を解し、神々の世界と人間の愚行を冷徹に見据える「300歳の知性」を持った神聖な存在です。さらに、人間でありながら山犬として生きるサンを育て上げた「母親」としての側面も同時に備えていなければなりませんでした。

女性声優が演じると母性が強調されすぎて神としての恐ろしさが薄れ、男性声優が演じると単なる猛獣のボスになってしまう――。この難題を前に宮崎監督が白羽の矢を立てたのが美輪明宏でした。美輪明宏が持つ、男声と女声の境界を溶かす豊かな声域、舞台で培われた重厚な風格、そして輪廻や霊性を感じさせる唯一無二のオーラこそが、モロの君そのものだったのです。

当時、宮崎監督は美輪明宏に対し「神話の時代から抜け出てきたような、人間を超越した神の声を演じられるのはあなたしかいない」と熱烈なラブコールを送り、この歴史的キャスティングが実現しました。

伊藤 翔太

伊藤 翔太

フード&トラベルライター

マネー知識やキャリア形成に役立つノウハウを、初心者にも分かりやすく解説するのが得意です。

Share this article
Twitter Facebook Pinterest