バックタービンとは?「ピュルル」音の正体と寿命への影響・車検の真相
バックタービンとは?「ピュルル」音の正体と寿命への影響・車検の真相についての真相をお届けします。
バックタービン音を意図して発生させるアプローチとして広く知られているのが「ブローオフバルブのキャンセル」です。サーキットユースの現場などで行われる代表的な施工手法と、それに伴う機械的代償を整理します。
代表的な3つの施工アプローチ
- メクラ栓(ブラインドプラグ)方式:純正ブローオフバルブ本体を取り外し、パイピング側に金属製や高強度シリコン製のメクラプラグを打ち込んでホースバンドで完全に密閉する最もポピュラーな手法。
- 負圧ホースの遮断・バイパス:ブローオフバルブのダイヤフラムを駆動させているインテークマニホールドからのバキュームホースを抜き、ボルト等で栓をしてバルブが開かないように固定する手法。
- 調整式強化スプリングの締め込み:社外品ブローオフバルブのスプリングテンションを極限まで締め込み、アクセル全閉程度の負圧ではバルブが開かないセッティングにする手法。
音を手に入れた瞬間に発生する「走りの弊害」
純正エアクリーナーをいわゆる「キノコ型」と呼ばれる乾式・湿式の剥き出しタイプへと換装し、ブローオフをキャンセルすれば、驚くほど明瞭なバックタービン音を手に入れることができます。しかし、その代償はサウンドの興奮を大きく上回ります。
最大の問題はドライバビリティの著しい悪化です。コーナー進入前でアクセルを急激に抜いた際、サージによる激しい吹き返しがエアフロメーターを直撃します。これによって吸入空気量の計測値が一瞬で狂い、エンスト寸前のハンチング(回転数の乱高下)や黒煙の噴出、最悪の場合はコーナー立ち上がりでの息継ぎ(息ツキ)が発生します。日常の街乗りにおけるスムーズな加減速は著しく損なわれることを覚悟しなければなりません。