教えていただきありがとうございますは失礼?上司への敬語とメール例文解説

教えていただきありがとうございますは失礼?上司への敬語とメール例文解説とはどのようなものなのか? 詳しい意味を丁寧に紐解いて紹介します。

ビジネスメールの文面を作成する際、ネット上に溢れる曖昧なマナー情報によって余計な混乱を招いているケースが少なくありません。実務で特に注意すべき2つの盲点を解説します。

1. 「頂く」か「いただく」か?公用文ルールが示す平仮名の根拠

メールを作成する際、「教えて頂きありがとうございます」と漢字で表記していませんか。実は、文化庁の用字用語基準や公用文作成の要領において、補助動詞として機能する「いただく」は原則として平仮名で表記することが推奨されています。

漢字の「頂く」は、「食事を頂く」「記念の品を頂く」のように、物体や飲食物を物理的に受領・飲食する本動詞として用いるのが正式なルールです。「〜していただく」のように他の動詞について恩恵を表す補助動詞の場合は、平仮名で「教えていただき」「ご教示いただき」と書くのが、現代の出版・メディアおよびビジネスマナーにおける正しい正書法です。画面上の視覚的な柔らかさや読みやすさの観点からも、平仮名表記を徹底するのが賢明です。

2. ネットの俗説「教えていただきましては二重敬語」の真偽

一部のWebサイトやSNSで「『教えていただきましてありがとうございます』は敬語の重複(二重敬語)で失礼だ」と主張されることがあります。しかし、これは明確な誤解です。「いただく(謙譲語)」と「ます(丁寧語)」は異なる種類の敬語を組み合わせた接続であり、敬語の指針(文化審議会答申)においても二重敬語ではなく、敬語連結として完全に認められた正しい日本語です。

ただし、言葉を重ねるほどに文長が伸びて回りくどくなる傾向があるため、スピード感が求められる日常連絡では「ご教示いただきありがとうございます」と簡潔にまとめるのが好まれます。

鈴木 陽菜

鈴木 陽菜

テックライター兼ウェブディレクター

暮らしを豊かにする便利アイテムや時短アイデアを中心に、実用的な情報をお届けします。

Share this article
Twitter Facebook Pinterest