指の第一関節はどこ?爪側が正解!親指の謎と痛みの原因をプロが解明
指の第一関節はどこ?爪側が正解!親指の謎と痛みの原因をプロが解明の疑問点について、専門知識を詳しくお届けします。
外傷の覚えがないにもかかわらず、指の第一関節の腫れや自発痛に悩まされる場合、その背景には加齢や女性ホルモンの劇的な変動が関わっています。多くの患者が「指の関節痛の原因=関節リウマチではないか」と強い不安を抱えて受診しますが、ここには明確な医学的盲点があります。
前述の比較表で示した通り、自己免疫疾患である関節リウマチが第一関節に初発することは極めて稀です。第一関節に腫れや痛みが集中している場合、その正体の大部分は変形性関節症の一種であるヘバーデン結節です。英国の医師ウィリアム・ヘバーデンが報告したこの疾患は、関節軟骨の摩耗に伴って骨がトゲ状に変形(骨棘形成)し、背側に2つのコブのような結節を作る特徴があります。
近年の分子生物学的研究および日本女性医学学会などの発表資料によると、閉経前後にエストロゲンが急減することで関節を保護する滑膜の炎症が引き起こされ、腱や軟骨の微細な損傷が急速に進行することが明らかになってきました。「年のせいだから治らない」と諦めるのではなく、急性期の炎症を抑える保存的加療が変形の固定化を防ぐ鍵となります。
痛みが強い時期のセルフケアとしては、指の第一関節のテーピングが有効です。幅12mm前後の伸縮性または非伸縮性のテープを、第一関節の曲げ伸ばしを適度に制限するように2〜3周巻き付けることで、関節軟骨への機械的ストレスを半減させることができます。ただし、血流障害を防ぐため、指先が紫色に変色するような強い締め付けは厳禁です。