生まれつきない?第三腓骨筋の欠損理由と解剖学の真相を徹底解明
生まれつきない?第三腓骨筋の欠損理由と解剖学の真相を徹底解明とはどのようなものなのか? 主要なファクトを丁寧に紐解いて紹介します。
スポーツ整形外科や理学療法の臨床現場において、第三腓骨筋は「原因不明の足首前外側痛」の震源地として注目されています。
代表的なトラブルの原因は重度の足関節内反捻挫に伴う過剰な牽引ストレスです。足首を内側に強く捻った際、前距腓靭帯などの靭帯損傷が真っ先に疑われますが、同時に背屈・外反筋である第三腓骨筋にも強烈な遠心性収縮(引き伸ばされながら力を発揮する状態)が強制されます。
理学療法士の徒手評価では、足関節を底屈・足趾を伸展させた状態から受動的に内反(約25度を指標)させる「伸張痛テスト」が行われます。この際、内反可動域が著しく制限されたり、足首の前外側部に鋭い放散痛が走る場合、第三腓骨筋の腱損傷や筋膜の過緊張が疑われます。
もう一つの典型的な病態が第5中足骨底の剥離骨折(下駄骨折・Jones骨折の鑑別)や腱付着部炎です。第5中足骨底には短腓骨筋腱と第三腓骨筋腱が隣接して付着しています。急激な切り返し動作やジャンプの着地で小指側に強烈な負荷がかかった際、腱の牽引力によって骨が剥離することがあります。
「くるぶしの前あたりがズキズキ痛む」「歩行時に足首の前外側が引っかかるように痛い」と訴える患者の中には、靭帯損傷の影に隠れた第三腓骨筋腱鞘炎が見落とされているケースが多々存在します。