タバコとお酒を同時にやめた人間が知る「未知の快楽」と脳の科学
タバコとお酒を同時にやめた人間が知る「未知の快楽」と脳の科学にまつわる役立つ知識を詳しく紐解きます。
タバコと酒をやめたときに訪れる快楽の正体は、脳内物質だけにとどまらない。最新の科学が解き明かしたもう一つの主役が「腸」だ。動画配信サービスNetflixで大きな話題を呼んだドキュメンタリー『ハック・ユア・ヘルス: 腸から始まる健康法』でも詳しく描写されているように、腸内細菌叢の多様性は私たちの感情やメンタルヘルスを直接的にコントロールしている。
アルコールによる腸壁の荒れや、煙草に含まれる有害物質による不調が取り除かれると、腸内の善玉菌が一気に活性化する。腸と脳は神経系を通じて密接に対話しており、整った腸内環境は大量のセロトニン(幸福ホルモン)の生成を促進する。つまり、禁煙と禁酒によって訪れる心地よさは、単なる気のせいではなく、腸から脳へと送られる物理的な「快楽シグナル」の解き放ちによるものなのだ。