職人直伝の寿司の握り方!固くなる失敗を防ぐ手返しとシャリの極意

職人直伝の寿司の握り方!固くなる失敗を防ぐ手返しとシャリの極意に関する深掘り解説を丁寧に解説いたします。

寿司の完成度を左右するもう一方の雄が、ネタ(タネ)の切り付けです。スーパーで購入した刺身パックをそのままシャリに乗せても、名店の佇まいには決してなりません。刺身は「醤油をつけて単体で噛み締める」ために厚みを持たせて切られますが、握り寿司のネタは「シャリと同時に咀嚼され、同じタイミングで口内から消える」ように薄さや角度が綿密に計算されています。

柵(さく)取りからの切り付けにおいて最も重要なのは、魚の「筋(筋繊維)の方向」を正確に見極めることです。繊維に対して直角に刃を入れる「平造り」や、斜めに包丁を寝かせて削ぎ取る「そぎ切り」を使い分けますが、基本は繊維を断ち切るように刃を運ぶことです。繊維を残したまま切られたネタは、口の中でいつまでも噛み切れず、シャリだけが先に胃へ落ちて皮膜状のネタが口内に残るという最悪の口当たりを招きます。

また、包丁は押して切るのではなく、刃元から刃先までを滑らかに使って「一向(ひとか)き」で引き切るのが基本作法です。途中で刃を前後にギコギコと往復させると、切断面の細胞が破裂してドリップが流出し、魚本来の旨味が逃げるばかりか、シャリとの密着度が著しく損なわれます。切り出したネタの角がピンと立ち、断面が鏡のように光を反射している状態こそが、理想的な下処理の証です。

吉田 誠

吉田 誠

インテリア&ライフスタイルコーディネーター

最新のテクノロジーと生活デザインの融合をテーマに、国内外の最新トピックを発信しています。

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