背中のかゆみは肝臓のSos?保湿で治らない原因と危険な初期症状
背中のかゆみは肝臓のSos?保湿で治らない原因と危険な初期症状の基礎知識と応用に迫る! 専門的な視点で紐解きます。
背中のかゆみの背景には、初期の代謝異常から重篤な慢性疾患まで、様々な肝機能トラブルが存在します。
現在、健康診断などを機に急増しているのが脂肪肝です。食べ過ぎや運動不足、過度な飲酒によって肝臓に中性脂肪が蓄積する脂肪肝は、進行すると炎症を伴う脂肪肝炎へと悪化し、微細な胆汁の流れを阻害して皮膚のかゆみの原因になります。「お酒を飲まないから大丈夫」と過信している非アルコール性のケースでも同様の症状が現れます。
さらに病態が長期化し、肝細胞が線維化して硬くなる肝硬変の初期症状としても、頑固なかゆみは頻発します。肝硬変へ進むと解毒能力が著しく低下し、体内に有害物質が蓄積しやすくなるためです。
また、中年以降の女性に好発する自己免疫疾患の「原発性胆汁性胆管炎(PBC)」では、黄疸などの明確な異常が出る前の初期段階から、背中や手足の耐え難いかゆみが初発症状として現れることが医学的にも広く知られています。