トロットとは?韓国演歌との違いや歴史・熱狂ブームの理由を徹底解剖
トロットとは?韓国演歌との違いや歴史・熱狂ブームの理由を徹底解剖についての疑問解決ガイドをご紹介します。
韓国社会においてトロットが単なる「リバイバル」を超え、音楽チャートを独占する一大メガトレンドとなった背景には、明確な構造改革とメディア戦略が存在します。
1. テレビ局TV CHOSUNによるオーディション番組の革命
ブームの決定打となったのは、総合編成チャンネルTV CHOSUNが仕掛けたサバイバル番組『明日はミストロット(2019年)』および『明日はミスタートロット(2020年)』でした。特に『ミスタートロット』最終回の視聴率は35.7%という驚異的な数値を記録。無名の実力派歌手たちが人生を懸けて競い合うドラマ性が、K-POPオーディションに親しんだ若年層の心を鷲掴みにしました。
2. 国民的英雄「イム・ヨンウン」の出現とチャート席巻
『ミスタートロット』初代王者となったイム・ヨンウン(Lim Young-woong)の存在は、業界の勢力図を根本から塗り替えました。圧倒的な歌唱力と温厚な人柄で社会現象となった彼は、韓国最大手音源サイト「Melon」のトップ100チャートにおいて、BTSやNewJeans、IVEといった世界的アイドルグループを抑え、複数曲を上位に常駐させるモンスターアーティストへと君臨しています。
3. シニア世代のデジタルシフトとアイドル型ファンダムの確立
韓国の50〜70代のアクティブシニア層がスマートフォンを使いこなし、音源の24時間スミン(ストリーミング再生)や音楽番組の有料投票、地下鉄広告の出稿などを組織的に行う文化が定着しました。若年層のサブカルチャー的消費と親世代の購買力が融合した結果、エンタメ界で最も収益性の高いジャンルへと成長したのです。