北海道だけじゃない?本州住宅街に迫るキツネ生息域と感染リスクの真相
北海道だけじゃない?本州住宅街に迫るキツネ生息域と感染リスクの真相の基礎知識と応用に迫る! わかりやすい言葉でご紹介しています。
「キツネは寒冷な北海道の動物」という思い込みは、メディアが映し出す観光地のキタキツネの印象が強く影響しています。日本全国の野生動物生息分布図を俯瞰すると、まったく異なる実態が浮かび上がります。
日本に生息するキツネは、アカギツネの亜種である「キタキツネ」と「ホンドギツネ」の2種類に大別されます。キタキツネが北海道本島および北方領土周辺に定着しているのに対し、ホンドギツネは青森から本州全域、さらには九州にかけて広範囲に分布しています。四国地方では過去の乱獲やタヌキとの競合、野犬の影響などで一時生息数が激減し「絶滅危惧」の扱いを受ける地域もありますが、西日本の里山から山間部全般にわたってホンドギツネの血統は脈々と息づいています。
かつては標高の高い森林や人里離れた農村部に留まっていた個体群が、緑地帯や河川敷を回廊(コリドー)として利用し、都市近郊へ生活圏を広げています。「自宅の近所でキツネを見た」という証言は幻覚でも見間違いでもなく、日常の延長線上で起きている確かな現実です。