うるめいわしの美味しい食べ方決定版!丸干し焼き方のコツと刺身の旬
うるめいわしの美味しい食べ方決定版!丸干し焼き方のコツと刺身の旬の基本情報から最新動向までを一挙に解説しました。
食卓にうるめいわしの丸干しが並んだ際、多くの人が一度は抱くのが「頭や内臓まで本当にそのまま食べて大丈夫なのか」という疑問です。結論から申し上げますと、うるめいわしの丸干しは「頭から尻尾、内臓に至るまで丸ごと食べる」のが本来の最も贅沢な食べ方です。
うるめいわしはイワシ類の中でも体脂肪率が低めで身が締まっており、乾燥させる過程でタンパク質が分解されてイノシン酸などの旨味成分が爆発的に凝縮します。頭部の香ばしいポリポリとした食感、背肉の力強い旨味、そして内臓(ワタ)特有の上品なほろ苦さが一体となることで、日本酒や焼酎の風味を何倍にも引き立てる唯一無二の味わいが完成します。
さらに健康面でも、頭や骨を丸ごと噛み砕いて摂取することで、成人に不足しがちなカルシウムを効率よく補給できます。文部科学省の日本食品標準成分表や水産庁の関連資料によると、青魚の脂質に含まれるDHA(ドコサヘキサエン酸)は100gあたり約633mg、EPA(エイコサペンタエン酸)も高水準で含まれており、生活習慣病の予防や血流改善、脳の健康維持に寄与するうるめいわしの栄養と効能は現代人にこそ欠かせない天然のサプリメントといえます。
ただし、「どうしても内臓の苦味が口に残る」「小さな子どもが嫌がる」というケースもあるでしょう。その場合のうるめいわしの苦味を抑える下処理として、調理前に以下の2つの簡単な工夫を施すのがおすすめです。
まず1つ目は、焼く前にエラの下あたりから軽く指や包丁の先を入れて内臓だけをすっと押し出す「ツボ抜き」の要領で取り除く方法です。頭は残したまま苦味の元凶となる胆汁嚢周辺だけを除去できるため、香ばしさを損なわずに食べやすくなります。2つ目は、焼く直前に魚全体へ料理酒(または白ワイン)を霧吹きでひと吹きし、2分ほど置いてからキッチンペーパーで余分な水分を拭き取る方法です。アルコールの揮発とともに青魚特有の生臭さと酸化した脂のえぐみが劇的に緩和され、驚くほどまろやかな後味に変化します。