二段脈とは?脈が飛ぶ動悸の危険性と受診目安・治療法を徹底解説
二段脈とは?脈が飛ぶ動悸の危険性と受診目安・治療法を徹底解説について徹底解説いたします。最新の情報をお届けします。
インターネット上の一部言説には「期外収縮は誰にでも起こる生理的現象だから放置しても問題ない」という短絡的な主張が見受けられます。しかし、これは危険な誤解を孕んだ盲点です。医療従事者が警鐘を鳴らす二段脈 放置のリスクには、明確な医学的根拠が存在します。
第1のリスクは、長期間にわたる二段脈の放置が引き起こす「不整脈誘発性心筋症(PVC-induced cardiomyopathy)」です。24時間の総心拍数は通常10万回程度ですが、二段脈が長時間持続し、1日の総心拍数のうち期外収縮が15〜20%以上(概ね1万5000〜2万拍以上)を占める状態が数カ月から数年放置されると、心臓の壁が薄く伸びて広がり、ポンプ機能(左室駆出率)が徐々に低下して不可逆的な心不全を引き起こすことが近年の研究で実証されています。「無症状だから」と過信して放置していた結果、気付いた時には息切れや足の浮腫といった重篤な心不全症状へ至る事例は後を絶ちません。
第2のリスクは、基礎心疾患を背景に持っているケースにおける脈が飛ぶ 突然死リスクの現実化です。心筋梗塞の既往や心不全を患っている心臓において、期外収縮の電気刺激が先行する心電図T波の頂点付近に重なって衝突する「R-on-T現象」が発生すると、一瞬にして心臓が痙攣状態に陥る「心室細動(VF)」や「持続性心室頻拍(VT)」へと暗転します。この致死性不整脈が発症した場合、数分以内に電気ショック(AED)による除細動が行われなければ、救命は極めて困難となります。