大鏡「弓争い」現代語訳とあらすじ徹底解説!道長が伊周を圧倒した勝因
大鏡「弓争い」現代語訳とあらすじ徹底解説!道長が伊周を圧倒した勝因にまつわる役立つ知識を分かりやすく発信ます。
定期テストや大学入学共通テスト形式の問題で高得点を確保するために、押さえておくべき重要古語と品詞分解の急所を整理しました。
定期テスト頻出の重要古語5選
- やすからず(安からず):心が穏やかでない、不快だ、悔しい。「やすし(形容詞・ク活用)」の連用形+打消。道長が伊周にリードされた際の感情描写。
- ことさめぬ(事冷めぬ):興ざめだ、しらけてしまった。道隆が勝負の雲行きの怪しさに耐えかねて口走った言葉。
- 臆す(おくす):気後れする、怖気づく。サ行変格活用動詞。伊周が道長の覇気に呑まれた様子を表す。
- 響き(ひびき):矢が的に当たったときの激しい音。道長の矢の勢いの強さを視覚・聴覚的に描写。
- いま二番(いまにばん):もう2回(2勝負)。「延べさせ給へ」へと続く。
敬語の識別と品詞分解のハイライト
本章で最も問われるのは、敬語の種類(尊敬・謙譲・丁寧)と「誰から誰への敬意か」という敬語の方向です。
例文1:「ことさらに、いま二番延べさせ給へ」
・「延べ」=バ行下二段動詞「延ぶ」の連用形。
・「させ」=使役・尊敬の助動詞「さす」の連用形(ここでは最高敬語ではなく、単なる使役+尊敬、あるいは二重尊敬)。
・「給へ」=尊敬の補助動詞「給ふ」の命令形。
【敬意の方向】:話者である関白・道隆から、弟である道長に対する敬意。「もう2番勝負を延長なさいませ」と促しています。
例文2:「帝・后立ち給ふべきものならば、この矢当たれ」
・「立ち」=タ行四段動詞「立つ」の連用形(即位する、皇后に立つ)。
・「給ふ」=尊敬の補助動詞「給ふ」の終止形。
・「べき」=当然・運命・推量の助動詞「べし」の連体形。
【敬意の方向】:話者である道長から、将来出現する「帝・后」に対する敬意。道長自身の血筋に対する誇りと確信が込められています。