心電図のR波増高不良とは?原因と放置の危険性・受診目安を徹底解説

心電図のR波増高不良とは?原因と放置の危険性・受診目安を徹底解説とはどのようなものなのか? 主要なファクトを丁寧に紐解いて紹介します。

心電図検査は、心臓の筋肉が拍動する際に生じる微弱な電気信号を体表から記録する検査です。一般的な健康診断で用いられる12誘導心電図のうち、胸部に6つの電極を装着して計測する「胸部誘導」では、心臓を水平断面から眺めた電気的活動を記録します。

正常な心電図波形では、基線から上に向かって鋭く突き出す波を「R波」、下に向かう波を「S波」と呼びます。右室側から左室側へと配置される胸部誘導V1からV4にかけて、心臓のメインポンプである左心室の筋肉量が増えるにつれて、R波の高さは徐々に高くなっていくのが生理的な原則です。これを医学的に「R波の増高(Progression)」と呼びます。

公益財団法人日本心臓財団の解説資料によると、R波増高不良とは「該当する心臓部位から体表に向かう起電力が小さくなっている状態」を指します。具体的には、V1からV3またはV4へと進んでもR波の高さが3ミリメートル(0.3mV)未満にとどまる、あるいはV3誘導の時点でR波の高さがS波の深さを下回り続けている状態が該当します。心電図波形を管理する専門ポータル「ecg.watson.jp」の資料でも指摘されている通り、本来高くなるべき波が上がってこないこの現象は、心臓の電気の流れに何らかの偏りや欠損が生じているシグナルとなります。

山本 拓海

山本 拓海

ヘルス&ウェルネスアドバイザー

デジタルガジェットとスマート家電の検証記事を多数執筆。失敗しないモノ選びを提案します。

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