龍角散のど飴の食べ過ぎで下痢に?副作用の真相と正しい摂取目安を検証

龍角散のど飴の食べ過ぎで下痢に?副作用の真相と正しい摂取目安を検証の真相について、専門知識を詳しくお届けします。

龍角散のど飴を短時間で何粒も平らげた際、急激な便意やお腹の張りに見舞われる現象は、単なる気のせいでも個人のアレルギーでもありません。このトラブルの最大の引き金は、特に「ノンシュガー」タイプの製品に主原料として使われている糖アルコール(還元水飴やマルチトールなど)の物理的特性にあります。

糖アルコールは小腸で吸収されにくい構造を持っています。吸収されなかった高濃度の糖アルコールが大腸へ達すると、腸管内の浸透圧が急激に上昇。体は腸内の濃度を薄めようとして、血管や細胞内から水分を大量に腸腔へと引き込みます。その結果、便の水分量が爆発的に増加し、「浸透圧性下痢」と呼ばれる激しい水様便が引き起こされるのです。

パッケージ裏面の栄養成分表示付近を注視すると、「一度に多量に食べると、体質・体調によりお腹がゆるくなることがあります」という明確な注意喚起が記載されています。厚生労働省や食品安全委員会でも周知されている生理現象であり、毒性による下痢ではなく一時的な腸内浸透圧の狂いが原因です。水分補給を行って成分が排出されれば自然と治まりますが、腸内環境が敏感な人や過敏性腸症候群(IBS)を抱える人にとっては、数時間にわたる激しい腹痛や脱水症状を招く引き金となります。

山下 哲也

山下 哲也

自動車・モビリティライター

デジタルガジェットとスマート家電の検証記事を多数執筆。失敗しないモノ選びを提案します。

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