風見しんご愛娘事故の真相と現在|悲痛な手記と加害者判決の全記録
今注目を集めている 風見しんご愛娘事故の真相と現在|悲痛な手記と加害者判決の全記録について、多角的な視点を整理して公開しています。
事故の翌年である2008年、風見しんごさんは一冊の手記を上梓しました。それが『えみるの赤いランドセル』(幻冬舎)です。玄関に置かれたまま持ち主を失ってしまったランドセル、壁に残る背比べの鉛筆の跡、突然ぽっかりと空いた娘の居場所——。本著には、突如として日常を破壊された家族の生々しい叫びが刻まれています。
書籍やその後の対談で世に強い衝撃を与えたのが、当時わずか3歳だった次女・ふみねさんが示した予期せぬ行動でした。姉の死を幼心に理解できず、変わり果てた家庭の空気を感じ取った次女は、ある日突然、激しく自責の念を口にしたといいます。
「お姉ちゃんがいなくなっちゃったのは、私がわがままを言ったから?」「私がいい子にしていなかったから神様がお姉ちゃんを連れていっちゃったの?」
心理学において「サバイバーズ・ギルト(生き残った者の罪悪感)」と呼ばれる現象が、わずか3歳の幼児の小さな胸をも締め付けていた事実に、風見さんと妻の尚子さんは言葉を失いました。愛する長女を失った直後、夫妻の間には新たな命(長男)が宿るものの、妊娠後期の段階で死産という更なる過酷な試練に見舞われることになります。連鎖する命の喪失のなかで、家族が崩壊の危機を迎えながらも踏みとどまれたのは、「悲しいときは思い切り泣いていい、感情を押し殺さなくていい」という痛みを分かち合う対話の積み重ねがあったからでした。