「詰めが甘い」の本当の意味と語源|最後で失敗する心理と改善策

「詰めが甘い」の本当の意味と語源|最後で失敗する心理と改善策にまつわる最新トピックを分かりやすく発信ます。

「詰めが甘い」という言葉は、物事の大部分が順調に進んでいるにもかかわらず、最終段階における配慮や確認が不十分なために期待通りの成果が得られない状態を表す慣用句です。全体の完成度が8割から9割に達していながら、最後の最後で油断や不手際が生じ、台無しになってしまう場面で用いられます。

この表現のルーツは日本の伝統文化である将棋の「詰めの由来」にあります。将棋の対局において、勝敗を決する終盤で相手の玉将(王)を完全に逃げ場のない状態に追い詰める手を「詰め(詰み)」と呼びます。優勢に駒を進め、あと一手で勝利を収められる局面でありながら、詰め方に隙(甘さ)があったために相手に逃げ道を与え、結果として逆転負けを喫してしまう状態を「詰めが甘い」と表現したことが語源です。江戸時代の棋士たちの勝負所から生まれた言葉が、やがて武道や商売、現代の一般社会へ広く浸透しました。

日常会話やビジネスシーンにおける「詰めが甘い」の例文と使い方としては、次のような場面が代表的です。

「プレゼン資料の構成は完璧だったが、競合他社の最新価格を調べ忘れており、クライアントから詰めが甘いと突っ込まれた。」
「旅行の宿や移動手段の手配は完璧だったのに、現地の定休日を確認しておらず、目的の美術館に入れなかった。我ながら詰めが甘い。」

いずれの事例も、事前の計画や途中経過が高水準であるからこそ、最終局面の落ち度が悪目立ちしてしまう点にこの言葉の本質があります。

池田 達也

池田 達也

マネー&キャリアエディター

Webメディアでの編集・執筆歴10年。読者の好奇心を刺激するストーリー作りを心がけています。

Share this article
Twitter Facebook Pinterest