糖質と糖類の違いとは?ゼロ表示の罠と太る仕組みを徹底解明

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ダイエットに取り組む人が最も混同しやすく、重大な誤解を生んでいるのが「糖質ゼロ」と「糖類ゼロ」の境界線です。結論から言えば、この2つは似て非なる概念であり、身体に及ぼす生理的影響も大きく異なります。

「糖類ゼロ」と表記された製品は、ショ糖(砂糖)やブドウ糖、果糖、乳糖といった単糖類・二糖類が基準値未満であることを示しているに過ぎません。裏を返せば、多糖類(デンプンやデキストリン)や糖アルコール(キシリトールやマルチトール)がどれほど大量に含まれていても「糖類ゼロ」と名乗ることが可能です。例えば、糖類ゼロを謳うチョコレートやビスケットであっても、小麦粉由来のデンプンや甘味付けのマルチトールが使われていれば、摂取した総糖質量は決して低くありません。

対して「糖質ゼロ」は、糖類だけでなく、デンプンやオリゴ糖、糖アルコールまで含めたすべての糖質が基準値未満であることを意味します。したがって、糖質制限ダイエットを厳密に行う観点からは、「糖類ゼロ」よりも「糖質ゼロ」の方がはるかに制限の純度が高い状態を指します。

さらに見落としてはならないのが、消費者庁が管轄する食品表示基準に基づく「ゼロ表示の許容量」です。日本の現行ルールでは、食品100g(飲料なら100ml)あたりの含有量が0.5g未満であれば、「糖質ゼロ」「糖類ゼロ」「ノンシュガー」「無糖」と強調表示して差し支えないと規定されています。

500mlのペットボトル飲料の場合、仮に100mlあたり0.49gの糖質が含まれていても「糖質ゼロ」とパッケージに印字できます。1本飲み干せば約2.45gの糖質を体内に取り込む計算になります。1本程度であれば誤差の範囲と捉えられますが、1日に何本も常飲する習慣がある場合、知らず知らずのうちに一定量の糖質を蓄積させるリスクが生じます。

また、「糖類オフ」や「糖質オフ」といった低減表示にも明確な基準が存在します。これらは「ゼロ」とは異なり、一般の比較対象製品と比べて糖質や糖類が低減されていることを意味し、食品表示基準では100gあたり糖質5g以下(飲料は2.5g以下)であれば「低」「控えめ」「オフ」と表示できます。「オフ」と書かれているからといって糖質がゼロであるわけではなく、相応の糖質が含まれている点には十分な警戒が必要です。

橋本 菜々子

橋本 菜々子

トレンドリサーチャー

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。

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