絵の具で白は作れる?混色の罠とプロ直伝の本格自家製白レシピ
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チューブ入りの白絵の具に頼らず、自分だけの発色と被覆力を備えた最高の白色絵の具を手に入れたいなら、粉末顔料(ピグメント)からの自作が最良の選択肢となる。伝統的な製法と現代の材料を組み合わせた、本格的な自作レシピを紹介する。
使用する主原料は「酸化チタン」の粉末顔料だ。かつて使われていた鉛白(有毒な鉛ベースの顔料)に代わり、現在では極めて高い隠蔽力と屈折率を持つ酸化チタンが白色顔料の主役を担っている。これを用いて作られるのが、現代画材の王様「チタニウムホワイト」である。
水彩絵の具として調合する場合、結合剤(バインダー)にはアラビアゴムの樹液から作られる「ガムアラビア」の液を使用する。ガラス板の上に酸化チタンの粉末を盛り、中央に窪みを作ってガムアラビア液と微量のグリセリン(保湿剤)を注ぎ込む。そこから「ガラスモーラー」と呼ばれる練り具を使い、八の字を描くようにすり潰しながら丹念に練り上げていく。顔料粒子の一粒一粒にバインダーを行き渡らせることで、市販品を凌駕する濃厚で滑らかな自作白色絵の具が完成する。