伝説のコンピが誘う至高の日常、カフェ音楽の金字塔を完全解剖
伝説のコンピが誘う至高の日常、カフェ音楽の金字塔を完全解剖の全体像を詳しく解説してご紹介します。
2000年代初頭、東京のカフェブームは独自のカルチャーを形成していた。その中心地となったのが、渋谷の神南にオープンしたカフェ「après-midi(アプレミディ)」である。食事や会話を楽しむ場であると同時に、最先端の音楽とアートが交差するサロンのような空間。そこで流れていた音楽をそのまま持ち帰りたいという切実な声に応える形で企画されたのが、一連のカフェ・アプレミディ・セレソンだった。
ジャンルの境界線を軽やかに飛び越えるその選曲は、フランス映画のワンシーンを思わせるフレンチ・ポップスから、たゆたうようなブラジリアン・サウンド、知られざるフォーキー・ソウルまで多岐に及ぶ。甘美でありながら決して甘ったるくなく、洗練されていながらどこかノスタルジック。単なるラウンジ・ミュージックの消費に終わらない、深い音楽的教養に裏打ちされた世界観がそこにはあった。