「かろいち」松葉がに争奪戦の裏側!仲買人が明かす破格の買い方
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正午を過ぎた市場内の飲食街は、凄まじい混雑に見舞われる。週末ともなれば、名物の海鮮丼・蟹料理を掲げる人気店の前には長蛇の列ができ、1時間待ちも珍しくない。しかし、旅の貴重な時間をアスファルトの上で浪費するのは得策ではない。
行列を涼しい顔で回避するための鉄則は、ランチタイムの概念を捨てることだ。市場内の一部食堂は午前中から営業を開始している。狙い目は午前10時30分の「超早飯」か、あるいは昼の客足が引き始める14時以降のレイトランチ。この隙間時間であれば、待機列ゼロでカウンターに滑り込める確率が跳ね上がる。
席に着いたら迷わず頼みたいのが、丼から溢れんばかりの日本海の幸と、冬場限定の「親がに汁」だ。松葉がにの雌である親がには小ぶりながら、甲羅の内側に秘めた濃厚な内子と、プチプチと弾ける外子の旨味が桁外れに濃い。熱々の味噌汁を啜り、身を豪快に殻ごとすする。甘い脂の乗った旬魚の刺身とともに胃袋へ流し込む瞬間、移動の疲れは跡形もなく消し飛ぶ。