「町」の書き順、実は多くの人が誤解?プロ直伝の美文字ルール

「町」の書き順、実は多くの人が誤解?プロ直伝の美文字ルールについての疑問解決ガイドをお届けします。

漢字の成り立ちに目を向けると、筆順への理解はさらに深いものになる。東洋学の巨人、白川静の古代文字学を繙くと、「町」という文字が持っていた原初の手触りが鮮やかに蘇ってくる。

「町」は、農地を表す「田」に、釘や棒杭の象形である「丁」が組み合わさってできた会意兼形声文字だ。「田」の境目に杭を打ち込み、境界を定めること。それが「町」の原義であった。境界を区切る行為は、土地の所有を定め、やがて人が集い住まう区画へと発展していく。

杭を大地に力強く打ち込むように、「丁」の縦棒を最後にまっすぐ打ち下ろす。この象形的な物語を知ると、横棒から縦棒へとなだれ込む筆順の必然性が、理屈を超えて腑に落ちる。漢字学習の面白さは、記号の暗記を脱して古代人の世界観と接続する瞬間にこそある。

渡辺 美咲

渡辺 美咲

ガジェット&アプライアンスライター

心身ともに健康で持続可能なライフスタイルをテーマに、最新のウェルネストレンドを発信中。

Share this article
Twitter Facebook Pinterest