高松・北浜アリー徹底取材!海辺のレトロ倉庫街が放つ熱気と美学
高松・北浜アリー徹底取材!海辺のレトロ倉庫街が放つ熱気と美学を徹底追究! 読者が気になる トピックの裏側を凝縮して配信します。
波打ち際までわずか数十メートル。錆色のトタン外壁が午後の陽光を鈍く反射している。すぐ西側を見渡せば、近代的なタワーや商業ビルがそびえるサンポート高松が広がる。そのハイテクな景観と、荒削りな木骨モルタル造りの倉庫群が織りなすコントラストは鮮烈だ。
高松港は古くから本州と四国を結ぶ海上交通の要衝だった。時代が移り変わり、フェリーの発着拠点が移転したことで取り残されかけたこの湾岸エリアに、新たな息吹が宿ったのは2000年代初頭のこと。瀬戸内国際芸術祭の広がりとともに、島々へ渡る旅人たちが必ず立ち寄る「文化の波止場」としての地位を確立した。
歴史の堆積を感じさせる梁や柱は、かつてここで米や肥料の俵を運んだ人々の汗を染み込ませている。新旧の都市空間が奇跡的なバランスで隣り合うこの場所には、観光パンフレットの定型句では捉えきれない、生々しい港町の鼓動が残されている。