『悪党芭蕉』の衝撃再び!嵐山光三郎が暴いた文豪の真実と狂気
『悪党芭蕉』の衝撃再び!嵐山光三郎が暴いた文豪の真実と狂気に関する最新の話題を分かりやすく解説いたします。
嵐山光三郎の作家人生における金字塔といえば、読売文学賞を受賞した『悪党芭蕉』を挙げねばならない。教科書が教える「清貧の俳聖」という松尾芭蕉の虚像を、徹底的な史料読解と独自の人間観察によって根底から覆した傑作だ。
旅先でのパトロン獲得に奔走し、弟子の動向に神経を尖らせ、政治的な情報戦にも関与したとされる松尾芭蕉。本書が描き出したのは、神格化された詩人ではなく、生き馬の目を抜く江戸の世を泥まみれで生き抜いた一人の生身の男だった。聖人君子としての芭蕉像に慣れ親しんでいた読書界に走った衝撃は計り知れない。事実を積み重ねながら人間の業を暴き出すその手法は、日本の評伝文学に新たな地平を切り拓いた。