「嶋」の読み方は「しま」以外もある?島との違いや苗字・名付けの真相
「嶋」の読み方は「しま」以外もある?島との違いや苗字・名付けの真相について押さえておきたい 注意点を分かりやすく解説いたします。
「島」と「嶋」は、同じ意味や発音を持ちながら字形が異なる「異体字(いたいじ)」の関係にあります。厳密には「嶋」は歴史の中で生まれた「俗字(広く世間で使われてきた異体字)」に分類され、正字である「島」と対をなしてきました。
漢字の成り立ちを辿ると、古代の人々が海や湖に浮かぶ島をどのように捉えていたかが分かります。「島」という文字は、海上に突き出た「山」に、渡り鳥などの「鳥」が羽を休めている情景をかたどった会意兼形声文字です。
この「山」と「鳥」の配置によって字形にバリエーションが生まれました。
1. 島(10画 / 鳥部):「山」冠の下に「鳥」を配置した形(現在の常用漢字)。
2. 嶋(14画 / 山部):左側に偏として「山」を置き、右側に「鳥」を並べた形(やまへん)。
3. 嶌(14画 / 山部または鳥部):上部に「山」を掲げ、下部にそのまま「鳥」を置いた形。
現在、公用文や新聞などの標準表記には常用漢字の「島」が使用されますが、歴史的な古文書や石碑、人名表記においては「山」の存在感が際立つ「嶋」が好んで用いられてきた経緯があります。