アイコスの発がん性10倍説は本当か?論文の真相と最新リスクを検証
アイコスの発がん性10倍説は本当か?論文の真相と最新リスクを検証について専門的な視点から解説いたします。最新の情報をチェックしてください。
メーカー側と規制当局の見解にも注目する必要があります。
製造元であるフィリップモリス インターナショナル(PMI)は、膨大な非臨床・臨床データを公開し、「紙巻きタバコからアイコスへ完全に切り替えることで、有害性物質への曝露が平均90〜95%低減する」と発表しています。米国食品医薬品局(FDA)も2020年にアイコスを「曝露低減タバコ製品(MRTP)」として認可しており、有害物質への曝露が減るという事実自体は国際的にも認められています。
対する日本の厚生労働省や国立がん研究センターの見解は、より慎重です。厚生労働省の報告書では、加熱式タバコの主流煙・副流煙からもニコチンや複数の発がん性物質が検出されている事実を強調しています。紙巻きタバコと比較して有害物質の発生量は少ないと認めつつも、「健康影響が出ないことを意味するものではなく、長期使用による発がん性や受動喫煙の健康リスクは引き続き注視が必要」と警告しています。