味の時計台の閉店理由と買収劇の真相|魂心家傘下で変化した現在
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かつて国内外に100店舗以上を展開していた味の時計台が、なぜ突如として看板を下ろし始めたのか。取材関係者や外食産業のアナリストが指摘する最大の引き金は、2020年春以降に発生した未曾有の観光客激減と、それに伴うブランドの構造疲弊でした。
味の時計台は、札幌駅周辺やすすきの、新千歳空港といった観光動線の要所に大型店を構え、道外からの観光客や出張族、インバウンド需要に大きく依存するビジネスモデルを築いていました。しかし、移動制限によって観光需要がほぼゼロに落ち込んだことで、莫大な固定費が経営の根幹を直撃。さらに、地元札幌では「麺屋 彩未」に代表される純すみ系や新進気鋭の淡麗系、海老出汁系など新興ラーメン店が台頭し、地元客の日常利用における競争力が相対的に低下していた時期でもありました。
こうした複合的な危機の中、創業者が下した決断が2020年秋に行われた「株式会社トイダック」への事業譲渡でした。トイダックは関東を中心に「横浜家系ラーメン 魂心家」を展開する外食企業です。買収以降、急速に進んだ店舗の減少は、単なる「経営破綻による店じまい」ではなく、不採算店舗の撤退と魂心家へのブランド転換を伴うスクラップ&ビルドが真相でした。