加賀400年の老舗「森八」を徹底解剖!日本三銘菓・長生殿の魅力と評判
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加賀藩の藩祖・前田利家公から数えて三代目に当たる前田利常公の時代、森八の祖である亀屋徳兵衛が創業したのがすべての始まりです。利常公は武威だけでなく文化・芸術による藩づくりを推進し、京都から名工や茶人を招致。その中で森八は、藩の儀礼や茶会で用いられる御用菓子を一手に引き受ける存在となりました。
日本三銘菓として名高い「長生殿の由来」は、三代藩主・利常公の創意と、小堀遠州(江戸時代初期の代表的大名茶人)の命名に遡ります。利常公が自ら考案を命じ、出来上がった紅白の落雁の気品ある風味に感銘を受けた遠州が、唐代の詩人・白居易の「長恨歌」にある一節「七月七日長生殿」から名付けたと伝えられています。菓子に刻まれる「長生殿」の文字は小堀遠州の筆によるものであり、加賀百万石の雅やかな美意識を現代にそのまま伝えています。
明治維新や戦後の動乱期、さらには幾多の経済的転換期を乗り越えながらも、森八は加賀藩御用達の誇りと伝統技法を頑なに守り続けてきました。4世紀にわたり継承されてきたのは、単なる味覚の技術にとどまらず、金沢の工芸や茶道文化と密接に結びついた総合的な美の精神です。