マグロは泳ぎ続けないと死ぬ?呼吸の仕組みと睡眠の真実を徹底解明
マグロは泳ぎ続けないと死ぬ?呼吸の仕組みと睡眠の真実を徹底解明についての真相を徹底解説します。
「止まったら死ぬ」もう一つの決定的な要因が、マグロの浮き袋と比重の秘密です。多くの魚類は体内にある「浮き袋」に気体を出し入れすることで中性浮力を保ち、水中でピタッと静止してホバリングすることができます。
ところが、クロマグロの成魚は浮き袋が極めて退化しており、体積に対してわずかな比率しか持ちません。一般的な海水の比重がおよそ1.025であるのに対し、マグロの筋肉や骨格、血液が詰まった身体の比重はおよそ1.08前後に達します。つまり、マグロは水に対して明確な「マイナス浮力(沈む力)」を持った生物なのです。
では、なぜ彼らは水底に沈まずに表層や中層を泳ぎ回れるのでしょうか。その秘密は「揚力」にあります。マグロの硬く発達した胸ビレは、飛行機の主翼と全く同じ断面構造(翼型)をしています。前進することで胸ビレに水流が当たり、上向きの揚力が発生します。すなわちマグロは、浮き袋という静的な風船ではなく、自らのスピードが生み出す動的な揚力によってのみ、自重を支えて浮上しているのです。泳ぐのをやめることは、巡航中のジェット機がエンジンを止めることと同義であり、直ちに失速して深海へと沈没していく運命に直結しています。