マグロは止まると死ぬのか?ラム換気法の真相と泳ぎ続ける生態を解明
マグロは止まると死ぬのか?ラム換気法の真相と泳ぎ続ける生態を解明の具体的な内容に迫る! 専門的な視点でご紹介しています。
「止まると死ぬ魚」として、マグロと並んでサメが引き合いに出されるケースが多々あります。しかし、サメとマグロの呼吸メカニズムには決定的な違いがあり、「すべてのサメが止まると死ぬわけではない」というのが生物学的な事実です。
サメをはじめとする軟骨魚類の呼吸様式は、大きく2つのグループに分かれます。
第一のグループは、ドチザメ、ネコザメ、オオセなど、主に海底付近に生息する底生性のサメです。彼らは目の後方に「噴水孔(ふんすいこう)」と呼ばれる特殊な穴を持ち、口や噴水孔から能動的に海水を吸い込んでエラへ送ることができます。そのため、水底で完全に静止して眠っていても窒息することはありません。
一方で第二のグループが、ホオジロザメ、アオザメ、イタチザメといった外洋を高速で回遊するサメです。彼らはマグロと同様に進化の過程で能動的なポンプ機能を捨て去り、前進水流を利用する「偏性ラム換気法」に依存しています。サメ 止まると死ぬ 呼吸の違いを整理すると、マグロは硬骨魚類、サメは軟骨魚類という全く異なる系統でありながら、「高速回遊に適応するために同じラム換気法へと収斂進化(しゅうれんしんか)した」という点が科学的なハイライトです。