お正月の曲決定版!スーパーの琴Bgmの曲名や定番童謡の歴史を解剖

お正月の曲決定版!スーパーの琴Bgmの曲名や定番童謡の歴史を解剖に関する深掘り解説を丁寧に解説いたします。

年明けの初売りや食料品売り場で必ず耳にするお正月の琴の曲名として、真っ先に挙げられるのが宮城道雄(みやぎ・みちお)作曲の『春の海』です。「テレレン、テンテン」という琴(箏)の流麗なアルペジオに、尺八の伸びやかな旋律が重なるこの楽曲は、まさに日本人が抱く新春の原風景そのものといえます。

盲目の天才音楽家であった宮城道雄が1929年(昭和4年)に発表した『春の海』は、幼少期を過ごした瀬戸内海・鞆の浦(広島県福山市)の穏やかな波の揺らぎや、カモメの羽ばたき、漁船の櫓の音を心の中で描写した作品です。1932年には来日した世界的女性ヴァイオリニストのルネ・シュメーと宮城による「箏・ヴァイオリン二重奏」としてレコード録音され、欧米でも空前の大ヒットを記録しました。海外での絶賛が国内に逆輸入され、さらに昭和初期のラジオ放送で新春特別番組のテーマ曲として多用されたことが、お正月の曲 定番としての地位を不動のものにした決定打となりました。

一方で、神社への初詣や格式ある神事の場で耳にする、重厚で厳かな響きを持つ楽曲は雅楽の古典『越天楽(べてんらく / えてんらく)』です。千数百年の歴史を誇る雅楽の代表作であり、笙(しょう)、篳篥(ひちりき)、龍笛(りゅうてき)が織りなす神秘的なハーモニーは、俗世を離れた神聖な空間を演出します。筑前今様(黒田節)の原曲としても知られるこの旋律は、商業施設のスーパー お正月 BGMとは一線を画す、伝統的な祝祭空間を象徴しています。

前田 葵

前田 葵

サステナビリティ研究家

マーケティングと消費者心理のトレンドを分析し、現代のヒット商品の背景を読み解きます。

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