「草」の進化論:Wから大草原、そしてZ世代のリアルな現場まで
「草」の進化論:Wから大草原、そしてZ世代のリアルな現場までの概要と注目ポイントをわかりやすく整理しました。
「草」の視覚的定着に決定的な影響を与えたのが、2006年にサービスを開始したニコニコ動画だ。運営を手がけた株式会社ドワンゴは、映像の上に直接コメントが右から左へと流れるという前例のないインターフェースを構築した。爆笑を誘うシーンで画面全体が「wwwww」という文字で埋め尽くされる現象は、まさに画面上に文字の草原が現れたかのような強烈な体感を観客に与えた。
当時、掲示板の開設者でありメディア露出を増やしていた西村博之氏の言動も、このネット言語空間の空気を醸成する一助となった。「うそはうそであると見抜ける人でないと〜」に代表される冷めたユーモアの感覚は、感情をストレートに表現するのではなく、一歩引いた視点から面白がる「草」の文脈と見事に合致していた。感情を熱く語るのではなく、冷笑的かつ軽やかに共有するスタイルの確立である。