胃腸炎にポカリは本当にダメ?下痢が悪化する真相とOs-1との違いを徹底解説

胃腸炎にポカリは本当にダメ?下痢が悪化する真相とOs-1との違いを徹底解説とは一体何なのか? 詳しい意味を整理してお届けします。

発熱時の発汗補給として優れたポカリスエットが、なぜ感染性胃腸炎の際には裏目に出てしまうのか。その答えは、腸管の「浸透圧」と「ナトリウム・ブドウ糖共輸送機構(SGLT-1)」の働きにあります。

胃腸炎の主症状である激しい下痢や嘔吐が生じているとき、腸粘膜はウイルスや細菌によって炎症を起こし、著しく水分吸収機能が低下しています。この状態で糖分濃度が高い飲料(ポカリスエットの炭水化物量は100mlあたり約6.2g)を摂取すると、腸管腔内の浸透圧が血液中よりも高くなります。

浸透圧の原理により、濃い液体を薄めようとして血管内や細胞内の水分が腸管内へと引きずり出されます。これが浸透圧性下痢と呼ばれる現象です。「水分を補給しているつもりが、腸管内に水分を放出してしまい、結果として下痢の回数と脱水を悪化させる」という悪循環が引き起こされるのです。

さらに、下痢や嘔吐で急激に失われるのは水分だけでなく大量の「電解質(特にナトリウムやカリウム)」です。ポカリスエットは発汗(塩分濃度が低い汗)を想定して設計されているため、胃腸炎による下痢便で失われる電解質を補うにはナトリウム濃度が不足しています。電解質が不足したまま水分だけを大量に吸収しようとすると、低ナトリウム血症を招くリスクすら生じます。

佐藤 大輔

佐藤 大輔

シニアコンテンツプロデューサー

最新のテクノロジーと生活デザインの融合をテーマに、国内外の最新トピックを発信しています。

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